飴恋
「だ、誰?!」
『ちょっとりささん!! 今日、友明様と登校していらしたじゃないの!!』
「と、ともちゃん?! なんでともちゃんが噂の男の子?!』
『それは、りさぁー! あの顔を見てなんも思わなかったのぉ?!』
「んーー、とくになにも」
『『『『っはぁーー?!』』』』
なぜか女子に囲まれてる私。
そして事情聴取される私。
『あの透き通った肌、二重のパッチリした目 、そしてはにかむと見える幻の
笑顔... あぁー、男子の理想像だわ』
あぁー、この人たち絶対ともちゃんのファンだ...
私危険だ。
私は盛り上がっている女子の隙間を抜け、自分の席に着いた。
『『『 岡崎さん!!! ともちゃんとやらと登校して来たと言うのは本当ですか?!
私ども LISA'Sファンクラブ、 非常にショックを受けております...』』』
いやいや( ̄▽ ̄;)、
知らねーよ。
もう、ここの教室にいるのは拷問だ...
『里沙♪ なんかあったみたいだけどどうしたのよ??』
「江美ぃーー泣」
私は昨日からのすべての出来事を江美に話した。