可愛いなんてバカらしい
「おい真琴~、逃げてどーすんだよ。」


海斗は大きなあくびを1つして後ろからついてきた。


「だってよぉ、いざ言うってなったら....。」


「お前、もう二回も言ってんじゃん。」


「だけどよぉ~.....」


弱々しい真琴に腹が立ったのか、海斗はバンッと真琴の背中を叩いた。


真琴は「うげっ」っと言いながら、軽く飛んだ。


「大丈夫だって!仮に信じてもらえなくてもお前の恋は実るよ。」


海斗だけが知っていることもある。


いや、真琴が鈍感なだけかもしれないが生徒会長は真琴(男)が好きだ。


確証はないが海斗にとっては確信に近い判断だった。
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