可愛いなんてバカらしい
「なになに?好きな女の子でもできまちたかぁ~?」


イライラ。


こいつはこうなると止まんねぇからなぁ...。


しかたねぇな。


正直に話すか。


「とりあえず、歩きながら話すから。行くぞ。」


準備を終えて、玄関の鍵を閉めた。






事情はすべて話した。


さぁ、海斗はなんて言うだろうか。


どうせバカにすんだろうよ。


「へぇ~。お前、生徒会長が好きなのかよ。しかも、女だって勘違いされてんだろ?マジでおもしれー.....」


海斗の足を思いっきり踏んだ。


「っい!.........はい、すいません。もうしません。」


フンッ。


俺をバカにするからそうなるんだよ。


「俺だってなぁ、恋愛の一つや二つするよ。」


「はい。そうですよね.....」


海斗は怒られるのが嫌なのか、何も言わなくなった。


だが、行動は挙動不審だ。


海斗が周りをチラチラ見始め、俺に言った。


「さっきから周りの視線がすんげぇ痛いんだけど...」


視線?
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