キミスキ。*くまのぬいぐるみ*

自転車通学の人なんてたくさんいるし、いつもなら振り向かないはずだった。


だけど、なんとなく気になった私は振り向いてみた。

そこにいたのは。





「あ、お疲れ様です」




大和さんだった。


大和さんに挨拶したのは、入学式の日以来だった。

でもあの時は凝視しながら頭を下げられて、少し怖かった。


そして大和さんはサッカー部の部員でもある。

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