キミスキ。*くまのぬいぐるみ*

ぼやけてくる視界に焦り、私は急いで笑顔をつくって

「いい歌だね!」

と言った。

美桜は嬉しそうに、でしょ〜!と言って笑っていた。


その後、2時間ほどあゆの家にいたが、大和さんからの連絡はなかった。




もう私は完全に、騙されたんだと決めつけていた。





でも、どうしようもないくらい本気で好きになる前に気づいて良かった。

もう少し遅かったら、多分立ち直れなかった。

今も充分来てるけど...。

不真面目な私は、家では勉強はしない。

ずっと携帯で何かしらしているか、漫画を読んでいる。

その時は部屋のベッドに寝転がりながら、アプリのゲームをしていた。
< 60 / 77 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop