キミスキ。*くまのぬいぐるみ*
ぼやけてくる視界に焦り、私は急いで笑顔をつくって
「いい歌だね!」
と言った。
美桜は嬉しそうに、でしょ〜!と言って笑っていた。
その後、2時間ほどあゆの家にいたが、大和さんからの連絡はなかった。
もう私は完全に、騙されたんだと決めつけていた。
でも、どうしようもないくらい本気で好きになる前に気づいて良かった。
もう少し遅かったら、多分立ち直れなかった。
今も充分来てるけど...。
不真面目な私は、家では勉強はしない。
ずっと携帯で何かしらしているか、漫画を読んでいる。
その時は部屋のベッドに寝転がりながら、アプリのゲームをしていた。