AM1:30
「よみー?今日一緒に帰ろ?」
放課後の教室で、さやかの声に振り返る。
「あれ?さや今日部活は?」
「今日は病院行くから休むんだー。まだ肩治んなくてさぁ。」
バスケ部のさやかは2週間前に肩を外している。もうそれほど痛くはなさそうだけど、運動部は大変だなぁとつくづく思う。
「あ。あれ葉山じゃないの?」
教室の扉から中を除き込むさやかの彼氏を見つけた。
「あ!ほんとだ!」
さやかが駆け寄ると、葉山は嬉しそうに笑った。さやかと同じバスケ部で、いつもは2人で登下校している。
誰が見ても微笑ましいぐらい仲良しで、毎日のように聞かされる惚気話も嫌じゃない。
鞄の中に教科書を突っ込んで支度を終えると私も2人の元に向かう。
「よみー!葉山も今日体育館使えないから部活サボるんだって!」
「うん?そうなの?」
「うん、さやか今日病院行くって聞いてたし、俺もどうせ自主練だから一緒に帰ろうかと思ったんだよね。」
「ああそうなんだ?」
つまりあれか。そういうことか。
「よみ!3人で帰ってもいい?!」
やっぱりな。
別に葉山は嫌なやつじゃない。でもさすがにカップルにくっついて帰る気にはなれなかった。
「あー葉山がいるならさやは葉山と帰りなよ。あたしちょっと行きたいとこあるし。」
「いや、藤沢も一緒に帰ろう。藤沢がいいなら俺は全然構わんよ。」
「そうだよ!よみも一緒に帰ろ!」
つくづく優しいカップルだとは思う。
だけどやっぱり断った。
「ごめんねよみ!メールするから!」
さやかの声に手を振って、2人と別れた。
放課後の教室で、さやかの声に振り返る。
「あれ?さや今日部活は?」
「今日は病院行くから休むんだー。まだ肩治んなくてさぁ。」
バスケ部のさやかは2週間前に肩を外している。もうそれほど痛くはなさそうだけど、運動部は大変だなぁとつくづく思う。
「あ。あれ葉山じゃないの?」
教室の扉から中を除き込むさやかの彼氏を見つけた。
「あ!ほんとだ!」
さやかが駆け寄ると、葉山は嬉しそうに笑った。さやかと同じバスケ部で、いつもは2人で登下校している。
誰が見ても微笑ましいぐらい仲良しで、毎日のように聞かされる惚気話も嫌じゃない。
鞄の中に教科書を突っ込んで支度を終えると私も2人の元に向かう。
「よみー!葉山も今日体育館使えないから部活サボるんだって!」
「うん?そうなの?」
「うん、さやか今日病院行くって聞いてたし、俺もどうせ自主練だから一緒に帰ろうかと思ったんだよね。」
「ああそうなんだ?」
つまりあれか。そういうことか。
「よみ!3人で帰ってもいい?!」
やっぱりな。
別に葉山は嫌なやつじゃない。でもさすがにカップルにくっついて帰る気にはなれなかった。
「あー葉山がいるならさやは葉山と帰りなよ。あたしちょっと行きたいとこあるし。」
「いや、藤沢も一緒に帰ろう。藤沢がいいなら俺は全然構わんよ。」
「そうだよ!よみも一緒に帰ろ!」
つくづく優しいカップルだとは思う。
だけどやっぱり断った。
「ごめんねよみ!メールするから!」
さやかの声に手を振って、2人と別れた。