生意気な年下の彼
イメージカラー
「先輩、バレンタインで俺が言ったこと覚えてる?」
この一言で、先輩の顔はみるみる内に赤くなった。
反応から覚えていることが予想できるが、どうしても彼女の口から言わせたくなる。
先輩は俺から視線を外し、躊躇いがちに口を開く。
「覚えてるよ。……チョコのお返しに期待しててって言ったことでしょ?」
「そう。で、今日は何の日でしょうか?」
「───ホワイトデー、です」
先輩、敬語になってるよ。
彼女の行動の一つ一つが愛しく、その度に理性の箍(たが)が外れそうになるのを、懸命に抑えていた。
きっと先輩は知らない。俺がこんなこと思ってるなんて。
この一言で、先輩の顔はみるみる内に赤くなった。
反応から覚えていることが予想できるが、どうしても彼女の口から言わせたくなる。
先輩は俺から視線を外し、躊躇いがちに口を開く。
「覚えてるよ。……チョコのお返しに期待しててって言ったことでしょ?」
「そう。で、今日は何の日でしょうか?」
「───ホワイトデー、です」
先輩、敬語になってるよ。
彼女の行動の一つ一つが愛しく、その度に理性の箍(たが)が外れそうになるのを、懸命に抑えていた。
きっと先輩は知らない。俺がこんなこと思ってるなんて。