あなたの魂もらいに行きます。
振り向くとそこには…
鎌をもったガイコツが浮いていた。
よく見ると、顔はガイコツがデフォルメされたような感じで、黒い布のようなものを頭までかぶり、下半身はお化けのようにふにゃふにゃ動いていた。
簡単に言えば気味が悪いが可愛いといえる生物が浮いていたのだ。
「…可愛い。」
少年はつぶやいた。
するとガイコツが
『可愛いだなんて嬉しゅうございます~♪
サイン欲しいです?』
と嬉しそうに応えた。
少年は目を丸くし足をガクガクと震えさせながら
「うわぁぁ!喋った!ってかガイコツが浮いてる!」
と信じられないという顔をして言った。
少年は驚きのあまり、転んでしまった。
すると
『ガイコツとはなんです!?私は死神です!それにさっきも喋ったじゃないですか!それに浮いてるのは貴方もです!』
死神はプンプンと顔をとんがらせながら(実際にはあまり変わりはないが)そっぽを向いた。