あなたの魂もらいに行きます。
…あっ…。
渚は事の重大さについて今気づいた。
そして、
「…ちょ…ちょ待てよ!…ほらちゃんと身体だって傷もないし!」
渚は、自分の身体をぺたぺた触り証明しようとした。
だが、
『何言ってるんですか?生きてる人間が浮くわけ無いでしょう?それに見なさい、貴方足がないですよ。』
死神はきょとんとしながら当たり前のように応えた。
渚はおそるおそる自分の足をみた。
すると、ちゃんと原形をとどめているのは
膝までで、あとはどんどん透けており、認
識できるのは足首までだった。
「うわぁぁぁぁ!おっ…俺の足が!」
渚は自分の足を触ろうとしたが何度やっても手が足を通り抜けてしまう。
それを見ていた死神が渚に向けて言った。
『これで分かったでしょう?貴方は死んだのです。この世界にはいられないのですよ。』
ふふっと笑い死神は嬉しそうに回り始めた。
それを見ていた渚は
「じゃぁ、俺はこれからどーすればいいんだよ。」
震えながら応えを求めた。
すると、死神が渚にむかって勢いよく鎌を振った。
「うわぁぁぁぁ!」
―シャキッ―