南くんの秘密。



「最近見かけないからどうしたのかと思ってたのよ」


少し心配そうなおばさんの顔。

その顔に、心がチクッと痛んだ。


「ちょっと忙しくて……」


嘘を言って誤魔化すそのことにも……


「明日、学校終わった後暇してないかしら」

「あ、明日ですか!?」


なんのお誘い!?と声が上ずってしまう。


「また是非遊びに来てもらいたいなぁと思って。また会ったら誘おうと思ってたんだけど、なかなか会えなかったから」

「……はぁ」


< 101 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop