南くんの秘密。
生地が冷めると切り込みを入れ、生クリームと、あらかじめ作られていたカスタードクリームを入れていく。
「あたし、やってもいいですか?」
初めて見る光景についやってみたくなって。
「じゃあお願い出来る?こんな感じでよろしくね」
1つ見本を見せると後をあたしに任せ、お母さんは紅茶の準備に取り掛かった。
なんかこうして南君のお母さんと台所に立っているなんて。
嫁姑になったらこんな感じなのかな。
……なんてあり得ない未来を想像して。