南くんの秘密。



これ以上完璧な計画はない!

そんな名案が思いついたせいか、つい興奮して握ってしまってたお母さんの手を慌てて離した。

お母さんもちょっと驚いた目をしている。


けれど


「やりましょう。私も嬉しいわ」


お母さんは快く引き受けてくれた。


お母さんは娘がいたら一緒にお菓子作りをするのが夢だったみたい。

お礼…というわけではないけれど、あたしもそういうのに憧れていたからガトーショコラを作るのとは別に、その前にお菓子を色々と教えてもらうという約束を交わした。


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