南くんの秘密。



今日もお菓子作りの日。


6時間目の授業を終えたあたしはうきうきしていた。


あれから2度ほど、南君の家でお菓子作りをしていた。


なんだか南君を抜きにしても、おばさんとお菓子を作ったりお喋りしている時間がとても楽しくて。


「なんか凄い機嫌よくない?」


鼻歌混じりにいそいそと帰りの準備をしていたあたしに南君から声が掛った。


「あ?分かる?」


南君にまでそれが分かるなんて。

というか、そんなあたしの変化に気づいてくれたことがまた嬉しい。


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