南くんの秘密。
「お母さんの為にCD借りてあげたり、お母さんと沢山話したり、そういう男の子好きだよ?」
あ、何気に今好きって言っちゃった……
あくまでもそれは“そういう男の子”を総称して言ったわけで、南君個人に向けられたものじゃないって捉えてくれるだろうけど。
あたしは多分、お母さんから色々聞いているから余計そんな南君を応援したくなるのかもしれない。
あたしがもし、何も知らないでこの事態を迎えていたらどう思ったか…
本当のところ正直分からない。
お風呂…はちょっと勘弁だけど、こんなに優しくてお母さんのことを考えている男の子に悪い人はいない。
それが彼女をつくらない原因だとしても、学校では普通に明るいし男の友達も沢山いるし人間的に何の問題もない。
本当に南君はいい人なんだと思う。
ただ、それだけなんだと思う…