南くんの秘密。



"佐々木さん"が架空の人物だと悟られちゃいけない。

それを阻止出来るはあたしだけ…と必死になってあれこれ見つからない理由を探しては述べた。


「うーん」


納得した様なしない様な。

そんな表情を残したまま、結局南君はこの場を去って行った。



でも、あたしは立ち止ったままその背中を見送った。



あたし、もしかしたらとんでもないことしてるよね―――…


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