南くんの秘密。

とてもじゃないけど、南君の隣でこの先の授業をまともに受けられそうもないと判断しあたしは保健室へ直行した。


「具合が悪いです」と言うと、南君にも言われた通り顔が真っ青だったのか「ベッドで横になってなさい」と熱も測らず休ませてくれた。


どうしよう。

あたしの軽率な行動で、とんでもないことになっちゃったかも。


周りの南君離れが進む中、少しずつ南君との距離が縮まったているかと思ったのに。


まさか南君が恋心を抱いて…

それもあたしが偽っている架空の人物に……。


例え、それはあたしと名乗ったところであたしがやってきた今までの行動を知れば幻滅されるに決まってる。