南くんの秘密。


洗いものもすっかり終わり、今度は夕飯のお手伝い。

南君がこれから食するご飯のお手伝いが出来ると思うと少し嬉しい。


あたしはトマトを切るのを任されていた。


「佐々木さん」

「はい」

「今日、一応約束のお菓子を作り終えたけど、またこうしてたまに遊びにに来てくれないかしら…」

「あ……」


あたしはトマトを切っていた手を止める。

ちゃんと言おうと思っていた。

今日で最後にすることを。


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