南くんの秘密。



「そこの男子!」


今度は別の男子に目を向ける。


「お母さん好きでしょ!?」


同じ問い掛けをする。


すると、数名の男子達が気まずそうに輪から抜けて行く姿が見えた。


「カッコつけてお母さんのこと悪く言ったり、冷たくしたり…そっちの方がカッコ悪い。

…お母さんを大切にしてる南君の方がよっぽどカッコイイよ!!」


一目惚れから始まった恋だけど。

知れば知るほど南君を好きになってた。


それは、お母さん想いの優しい南君だから――


< 162 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop