南くんの秘密。



……んなわけないか。

どうやらあたしの思考はまだ正常に働いてないらしい。


「この時間だとまだ南は帰ってないだろうし」


左腕にはめた腕時計をチラリと美帆が見て。


あたしも携帯で現在時刻を確認すると、5時になったところだった。


部活は6時まであるから、早くても6時半までに家に帰って来ることはないと思う。


「ここから近いの…?」


なんて聞いちゃってるあたしは実は行く気満々だったりして…


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