南くんの秘密。
もしかして、南君が単純にお母さんに恋しちゃってるとか…
マザコンの域を超えて…
それって危なすぎるよ。
「ないないっ――…」
自分で妄想しておきながら強く否定。
ブルルと身ぶるいをした後、全身に走った鳥肌を感じ自分の妄想力に脱帽。
「何がないのよ」
熱くなっているあたしとは逆に、淡々と問いかけた美帆にあたしの妄想を披露出来るはずもなく
「こっちの話」
バツが悪くて何気なくベランダまで目線を上げた。
けど、それがまた思わぬ動揺を生む原因となる。