南くんの秘密。
だから1番のレジだけは避けて…そう思いながら
「あっちの方が空いてるよ」
と、わざと遠いレジに並ぶようにママに声を掛けた。
このタイムセールの為にかなり店内は激込み。
よって、レジもかなりの列をなしていた。
南君のお母さんに会わなければいいや…
なんてのんきなことを考えながら迎えた自分の番。
「…え」
あたしは目を疑った。
「ヘルプ入りまーす」
その声で、レジのおばさんの横に立ったのは南君のお母さんだったのだ。