浮気彼氏 × 泣き虫彼女
「莉季亜………ごめん。」
「……………っ!
なにが?
私のことを遊んでいたこと?」
「ちがっ………」
「私が泣いているのをみて笑っていたこと?」
「莉季……」
「陸が私のことを騙してバカにしていたこと?」
「聞いてくれっ!」
急に真面目な顔で苦しそうに怒鳴るのでびくっと肩を揺らしてしまった。
「…大声出してごめん。
でも、聞いてくれ
俺………本当に悪いことをしたと思ってる。
お前という彼女がいながらもずっと女と遊んでいたり、さっきもう好きじゃない何て言ったりして本当にごめん。
俺が女と遊んでいたのは不安だったからだ。
お前は無自覚で…天然で……なのに、どこかしっかりしていて、可愛くて俺の自慢の彼女だった。
だけど莉季亜が俺のことをちゃんと好きなのかすごく不安になった。
その思いは日に日に膨らんでいったんだ。
そして悩んでいたらクラスの女に言われたんだ。
『そんなに不安だったら試せばいいじゃない?』って。
そんなこと普通ダメなことだけど、その時はいい考えだと思ってしまった。
そして、それから毎日女と遊んで莉季亜が泣いているのをみて安心するようになったんだ。
でも、これだけは信じてくれないか?
あんな気持ちわりぃ女たちと一緒に好きでいたわけじゃない。
俺が好きなのは……莉季亜だけだ。」
「ひっく……ひくっ……」
「莉季亜!?ごめ……」