浮気彼氏 × 泣き虫彼女
「そぉよ!あんたが可愛くないから陸樣にも相手にされないんでしょぉ?」
「身の程知らずのバカねぇ」
クスクス
みんなの言葉が胸に刺さる
でも、みんながいってることは本当のことだ。
いつも禀ちゃんがいないとクラスメイトともあんまり話せないし……
「は!?
あんたたち、それ以上言うと……」
「いいの!禀ちゃん。
みんなが言っていることは全部本当だから。」
「でも………」
凛ちゃんはまだ納得いかないようだったけど、我慢してくれたみたいだ。
自分でそうは言ったもののやっぱり傷つくなぁ。
じわ…と、涙が滲む。
そんな私を見て禀ちゃんが気を使って「屋上……いく?」
と聞いてくれた。
そうだなぁ。また泣いちゃいそうだし…
「うん!行こ♪」
私は無理に明るく振る舞って禀ちゃんと教室を出た。
この時に悲しそうな目で陸が見ているとも知らずに………。