国姫さまの非日常っ☆
やっと着いた。
♪〜ダーターパー
うわっ!もう部活始まってるし…
この怪しい音の部活は何だって?正解は、吹奏楽部です。って1人で自問自答してる場合じゃ無い!吹奏楽部の顧問の高橋先生めっちゃ怖いんだって。
この百合華高校は、運動部も吹奏楽部もとっても強いから顧問ヤバいんだよ…
ガラ
「美桜、遅刻か?」
アウチ。笑って誤魔化すか。
「ヘラヘラしてる暇あったら、楽器立ててこい!」
うえ!殴らないでよ〜。でも、私の楽器は、立てるのに30秒ありゃ楽勝だ。
そりゃトロンボーンですから、あ、伸び縮みする奴ね。




部活偉かった。てか、高橋先生今日、私にだけめっちゃ厳しかったんデスけど!
ブツブツ言っていると楽しそうな声が聞こえてきた。
「美玲ちゃん!おはよ」
伊藤里菜だ。
「里菜おはよ」
と言いながら席へ座る。
ガラ
「みんな、今日も元気にすごしましょうね」
担任の服部麻実先生が毎日変わらない文章を言う。ちょっとは、変えればいいのに。そんな事を思いながら授業が終わって行く。丁度4限目の休み時間、コッチを見ながらコソコソ喋っている女子3人、イヤだなー。私ボッチだし。友達いないわけじゃないんだけど、面白い子が居ないんだよね。そんな事を思っていると後ろから話かけられた
「美玲ちゃん、全部美玲ちゃんのせいなんだけど」
へ?イキナリそんな事言われても。てか、ついこの前まで美玲ちゃん本当好き流石私の親友とか言ってたくせに。適当にゴメンと一言言っておいた。そしたらその対応にイラっときたのか本当ふざけないでと言って手の平をこちらに向けて来た。殴られるな。そう思った瞬間…
「おい!何してんだよ!」
私の目の前には、平田光が居た。
「伊藤!美玲に何しようとしたんだよ!ふざけんなはこっちのセリフだ!」
光…助かった。本当やばかった今のは。
私は、光にありがとと呟いた。光は、茶色い髪を揺らしながらニヒッと笑ってどーいたしましてと言ってくれた。里菜は、いつの間にか居なくなっていた。
「美玲、伊藤と前までずっと一緒だったのにどーしたんだよ。伊藤なんて、めっちゃ美玲ちゃん!美玲ちゃん!美玲ちゃん!って言ってたのによー」
そんなの知らない。私が聞きたいよ。里菜に避けら始めてから、クラスの子と気まずくなってボッチになり始めたのは。
光には、ちょっとしたすれ違いだよと言って教室を出た。
「最近、女子と喋ってないなー。早く帰りたい。」
そんな私の言葉は、長い廊下に消えていった。ボーっとしながら授業を受けていたら、いつの間にか終わっていた。部活も里菜いるし行きたく無いな。
「サボろ」
初めて部活サボるな。とかぼんやり思いながら帰った。


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