十六の夜

「じゃあ、私こっちだから!また明日ね!」


男子寮と女子寮の別れ廊下で振り返ってみんなにバイバイと言う。

「おう。」

「じゃなあ。」

「また明日、おやすみ。」

「おやすみなさい、また明日。」

それぞれが返事をしてくれる。
なんだか幸せだった。



部屋に行くと
「兎汰ぁぁあ!おそいよー!!心配したんだからね!?」
と、友達が抱きついてきた。

「ごめんごめん。」

着替えなきゃだから、離れてもらい
部屋においてある自分のカバンを開ける。

ジャージをだし着替えていると
抱きついてきた子ではない子2人が

「これ、当番表だって!」

「部屋ごとじゃなくて部活ごとなんだってー。」

と、当番表を渡してくれた。

< 8 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop