十六の夜
「じゃあ、私こっちだから!また明日ね!」
男子寮と女子寮の別れ廊下で振り返ってみんなにバイバイと言う。
「おう。」
「じゃなあ。」
「また明日、おやすみ。」
「おやすみなさい、また明日。」
それぞれが返事をしてくれる。
なんだか幸せだった。
部屋に行くと
「兎汰ぁぁあ!おそいよー!!心配したんだからね!?」
と、友達が抱きついてきた。
「ごめんごめん。」
着替えなきゃだから、離れてもらい
部屋においてある自分のカバンを開ける。
ジャージをだし着替えていると
抱きついてきた子ではない子2人が
「これ、当番表だって!」
「部屋ごとじゃなくて部活ごとなんだってー。」
と、当番表を渡してくれた。