ナイト!
「そっか、」
あたしはそれ以上何も言えなかった。
髪の毛を乾かして、みんなの元へ向かうと、それぞれが自由にしていた。
「凛ちゃんおはよう」
「おはよ、な時間じゃないけど、おはよう」
「これ食べていいよ」
「ありがとう」
軽くお腹も空いていたから、少しの食事でもお腹いっぱい。
パクパクとご飯を食べていると、ピンポーンとチャイムが鳴る。
「来たわっ!」
そう言って紫苑さんは駆け足で玄関へ向かう。
誰が来たんだろうと、考えたけど、すぐにその答えはわかった。
「きっと、結衣のお父さんが来たんだよ」
「…へぇ、」
扉が開いて入ってきたのは、紫苑さんと、紫苑さんに抱きつかれた男の人。
ああ、確かに。