ナイト!
「七瀬さんって、ホテル王の愛娘だったんだ」
「つっ〜〜〜!?」
夏休みが終わり、文化祭の準備が始まった今日この頃。
生徒会室にはあたしと、茅野くん二人きり。
「な、なんでっ…」
「なんでも何も、あの時理事長の側にいたから話くらいは聞こえるし、理事長と対等な話せる東雲って言ったら、あの東雲しかないだろう」
「そ、それは…」
「あの後、君のこと理事長話してくれたし」
「なっ…!?」
理事長!?
何やってくれてるんですか!?
秘密にしておくっては言ってないけど、今までの流れだったら、秘密にしておかなきゃでしょ!?
ま、まさか…
「ナイトの奴等は知らない」
「えっ、」
「理事長が直接言ったのは俺だけ。俺からあいつらには言う必要もないし」
「あ、ありが…」
「だって言えるわけないだろう。東雲と南雲は昔から因縁があるに」
「っ……」