ナイト!




やっぱり南雲くんは綺麗、近くで見ると余計綺麗さが際立つ。



「何?」

「あ、あの…」

「君に頼みたかった用は副会長に頼んでおいたから」


うげっ、後で茅野くんに怒られる…。



「さてと、ご親族さんが心配するから帰るか」

「起きるの…待っててくれたの?」

「倒れた人を見捨てるほど冷たい人間ではないから」



そう言って南雲くんはあたしの頭を撫でてくる。



な、なにっ!?



「七瀬さんってさ、近くで見ると可愛いなって思う」

「そ、そんなことないです…よ…」



何をいきなり言い出すんだろう…。




「七瀬さんは偉いよね。言われたことをしっかりとこなして、自分の愚痴も言わずに」

「…………」

「俺たちは希望するものを何でも手に入れてきたし、行動してきた」

「…………」




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