ナイト!
***





「やっときたね、」

「…南雲くん、」

「君ならここに来ると思ってたよ」

「灯台下暗し、普通に考えてこの場所が一番なはずなのに、ここを避けてしまう。それがこの旧図書館」




ナイト最後の一人、南雲くんがいたのは、旧図書館。



誰しもがここだと当たり障りなくここだと思うのに、見落としがちになってしまう場所。




「では、理事長室にきてください」

「仕方ないね、、」


座っているソファーから重たい腰をあげるかのように立ち上がる南雲くん。




「なんか、泣きそうな顔をしているね」

「そんなことないですよ、」

「そう?でも…」




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