ナイト!
疲れた、と言って先に帰っていった茅野くんや、他の生徒会メンバーも後夜祭にでたり、帰ったりで、生徒会室にいるのは今はあたし一人。
あたしだって帰りたいし、帰るつもりだった。
でも、
「なぁ…」
突然現れた、マサのせいで、帰れないでいる。
マサとは昨日のことがあってから、気まずいまま、お互いがお互いを避けていた。
「昨日のことなんだけど、」
「………」
「あれはさ、なんつーかさ、」
「………」
「なんつーか…冗談っていうか、なんていうか…」
「いいよ、もう…」
「おまえ…」
「あたしも悪かったと思ってるし、こっちこそごめんなさい」
謝ることは、慣れてはないけど出来ないことでもない。
「もう、なにもなかったことにしよ」
そう言って、あたしは笑顔を向ける。