ナイト!



実際、彼女からしてみたら人ごとなのだが、俺としては迷惑被(こうむ)る。




「お主はずっと生徒会長になりたかったからの、そりゃいい気もしないだろ」

「……………」

「今の生徒会は、奴らと同程度、もしくはそれ以下なのだから」

「……………」



そんなこと、俺が一番わかっているさ。



けど、彼らーーいや、彼にはどう足掻いても叶わないんだから。



そして、それをわかっててこの人は、色んなことをして来るのだから。




「あやつは、動き出すぞ」

「わかってますよ、」

「ならよい。頼りにしとるぞ、副会長」

「それが理事長のお望みとあらば」







彼らが、動き出す。






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