ナイト!
まずロビーに出て、ホテルのパンフレットを見る。
プライベートビーチや、プールは水着持ってきてないから行かないし、理事長いるカジノエリアに行くわけもない。
「水族館かなぁ…」
サファリパークや、アトラクションコーナーもあるけど、一人で落ち着いていけるのは水族館かなと思う。
ホテルの廊下を歩くたびに視線が送られるのを感じながらも、慣れたら気にならないレベルのもの。
まあ、それはなんとかなるか…。
「あ、凛ちゃん」
「順平くん、と…」
「なんだよその目は」
「明らかに嫌そうな顔だね」
声わやかけられて振り返ると順平くんと、マサと吹雪くんがいた。
「水族館行くの?」
「え、うん…」
「僕達も暇だし一緒に行っていい?」
「はぁ?」
「俺も含まれてるのかよ…」