ナイト!



あたしはあんまりそういうのに詳しくないし、何かを知ってるわけでもなければ、動物愛護者ってほどでもないから、どっちも言えないもんなぁ…。



「順平も凛ちゃんも、ガチ討論かよ」

「ははっ…」



吹雪くんのため息に苦笑してしまう。




まあ、もしわたしがお魚だったら、どっちが幸せなのか、わかんないけど、水槽の外に出てみたいっては思っちゃうのかもなぁ…。




「お前ら、無駄に頭働かせすぎだろ」

「何も考えてないマサには言われたくないな」

「んだとっ!」

「うそうそ」

「お前なぁっ!」

「じゃあ、マサはどう思うんだよ」

「はぁ!?どうもこうもねぇだろ!!」

「ほら…」


「限られた空間の中で、どうやって自分なりの幸せを見つけるかが大事なんじゃねーのかよ!!」



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