ナイト!



つまりは、よくないことが…



『あ、凛っ!?』



ーーではないみたい。




「お姉ちゃん!?」

『久しぶり!いま、セラホテルいるんだよね?』

「そうだよ!お姉ちゃんが理事長の戯れを許しちゃうから…」

『だって面白そうじゃん』

「面白そうって…」

『理事長とも気が合ったしね〜。あたしも紫苑の学校行っとけばよかった〜』



久しぶりのお姉ちゃんとの会話。


お姉ちゃんは大学に通いながらホテルの経営に携わってる。


プリンセス・セラホテルの全決定権はお姉ちゃんに任せてあるほど父からの信頼も厚い。



お姉ちゃんはあたしよりもしっかりしてて、なんでもそつなくこなしてる。



「それより、どうしたの?」

『んー。ちょっと頼みごとあるんだけど…』




< 214 / 574 >

この作品をシェア

pagetop