ナイト!
仕方なくたまたまここにきてたあたしに白羽の矢が立ったってこと。
「学生達とは別のフロアなんですよね?」
「はい、そちらの方は別施設になっていますのでご安心ください」
「はぁ…」
VIPの対応にあたしやお姉ちゃんが出向くことはしなくてもいいんだけど、今回のVIPは明らかにVIP中のVIP。
というか、今お姉ちゃんが交渉している事業に携わる人。
経営に関することだから東雲の人間が対応しなくちゃいけない。
「まぁ、なんとかなるでしょ…」
あたしだってこの歳でオーナーやってるんだから、いくらVIPだからって気負いすることもない。
あたしが懸念してるのは仕事してる姿を、学生達、ナイトに見られるのだけは避けたいってこと…。