ナイト!
「凛お嬢様、お洋服のご準備ができました」
「ありがとう。あと髪の毛もお願い」
「かしこまりました」
相変わらずうちのメイドは動きが早い。
一応オーナーにあたるあたしがここの従業員の制服を着るわけにもいかず、すぐにスーツを用意してくれた。
メイクも仕事用に普段より濃く、髪の毛はアップにしてもらう。
少しは大人っぽくなってるはず。
名刺とかは坂口さんがいつも持ち歩いてるから心配はいらない。
「さて、行きましょうか」
あたしの夜は、始まったばかり。