ナイト!
冗談の通じない結衣はさておき、これからどうしようかな。
「なぁ、腹減ったんだけど」
「さっき食べたばっかりじゃん」
晩御飯、というよりもディナーに近い豪華な料理だった。
しかも結衣が動きたくないからといって、部屋まで持って来てもらうという大サービスに加えてのもの。
「やっぱさ、なんつーか、ちょこちょこ出てくるから、腹にたまらねぇんだよな」
「それ言ったら失礼だよ。ただでさえ僕達のはコースメニューの豪華なやつだったわけだし」
「わかってるっつーの。早く理事長のとこ行こうぜ」
「結衣、理事長はどこの部屋かわかる?」
「上の階だと思う。ばあちゃんのツレ達に確認してみるから、待ってろ」
理事長の部屋を案内してくれる結衣についていく。