ナイト!
「白零にいたことは後悔してないし、学ぶことがたくさん多かった。でも、あたしにはあそこは狭すぎた」
秀でた奥方様としての実力が必要ではなかったから、時々場違いなのかなって感じてた。
「それも、運命なのかな…」
ボソッと呟いた言葉が、茅野くんに聞こえていたのかはわからない。
でも、それでも、
運命に足掻いていたいという気持ちが支配する。
変えられない運命があるのなら、変えたい運命だってあるんだ。
「…元気そうなら、俺は自分の部屋に戻る」
「うん、茅野くんもありがとう」
「別に」
ツンってしてるけど、ミネラルウォーターをベッドのそばにおいたりしてくれてて、茅野くんも実はかなり優しい人なんだろうな。
いつもは冷たいけど!