ナイト!
あたしもそろそろ戻らなきゃいけない。
茅野くんに仕事任せてばっかりだし。
「じゃあみんな、また会いましょうっ!」
「蘭さんもまた来いよな〜!」
「吹雪くんはまた後でメールするねー!」
「了解」
あたしがナイトに認めてもらうまで何ヶ月もかかったのにーーいままだ認めてもらえてないかもしれないけどーー手強なナイトにもお姉ちゃんの社交性には敵わないのか。
さすがというか、なんというか。
お姉ちゃんを車が停まってるという校庭へ案内するけど、今日のお姉ちゃんは機嫌が良さそうだ。
「やっぱり若い男を見ると、普段のストレスも解消されるもんだねぇ…」
「お姉ちゃんでもストレス溜まるんだ」
「むしろ溜まらない方がおかしいでしょ。毎日憂鬱だもの」
「たしかにそうだね…」
お互い、暇もなく忙しいもん。