ナイト!
私生活は自慢できたものではないけれど、お姉ちゃんの生き方や、お姉ちゃんの偉大さは、いつも尊敬することばかり。
本人には恥ずかしくて言えないけど、本当にお姉ちゃんがお姉ちゃんでよかった。
「車はっけーん。もうここでいいよ」
「うん、じゃあまた今度…」
「あ、それとさ」
お姉ちゃんが、こっそりと、耳打ちしてくる。
「ーーっ……!?」
「あんた、バレバレよ」
「な、なななんっ…」
「明らかに嫌そうな顔したじゃない。隠せてないわよ」
「ちがっ…」
「まあ、大変だと思うけど、それでもあたしらあんたの味方でいるわ。頑張りなさい」
「っ………」
「じゃあねぇ〜」
手を振りながら、車の方へとお姉ちゃんは向かっていく。
あたしは、それどころではない。