ナイト!



それから、一週間。


彼女は毎日のように、紫苑学院に来ている。


自分の学校はいいのかと思うけれど、茅野くんに聞く限り、正式に婚約者になるまでは犯罪を犯さない範囲でなら何でもしていいといわれてるらしい。


怖いな、それ。



南雲くんは元々教室に来ることが珍しかったから、ほとんど顔を合わせてない。




「さいっあくなんだけど!!」

「う、うん…」

「ねぇ、会長でしょ。もうあの女、学校に入れるなよ!!」

「う、うん…」



珍しく仁くんがご立腹である。

珍しくなんかじゃない、初めてだ。

ナイトの3人も、目を開いて驚いてるくらいに。




「ど、どうしたの…?」



南雲くん以外のナイトは教室に訪れる事が多くなった。


理由は南雲くんと彼女が、旧図書館にいるからだとか。



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