ナイト!



ちょ、っと。

どういう。




「あれ?まさか凛ちゃん無自覚だった?」

「あんなにあからさまに好きそうだったのに」

「凛ちゃんって恋愛ごとには疎そうだしね」

「結衣も、気づいてただろ」



教室の端っこで、追い討ちをかけられるように、言われ続ける。



「ちょっと待ってよ!」

「なんだよ」

「な、何言ってるの…」

「お前が結衣のこと、好き好きすぎるって話だろ」

「なっ…!?」



なんて、赤裸々なことを!

しかも平然と!!



「あれ?もしかして凛ちゃん、自分で結衣のこと好きって、自覚してなかった?」

「っ……」

「ったく、どんだけ、鈍いんだよ」



それから先は、先生が教室に入ってきたこともあって、会話は続かなかった。





< 295 / 574 >

この作品をシェア

pagetop