ナイト!
「七瀬…凛さん、だったよね?」
ーー次の日の昼休み、授業を終えて教室をでた瞬間に声をかけられた。
赤崎真衣に。
「はい、そうですが…」
「わぁ!話したかったの!!」
「あ、あたしと?」
「うん、凛ちゃん以外に誰かいるのよ!」
"凛ちゃん"
いきなり馴れ馴れしく話してくるから、ビックリしてる。
顔には出してない、けど、心の中では心臓の鼓動が激しい。
「南雲くんではなくて?」
「うん!あ、中庭に行こ〜!」
「ちょっ、」
腕を引っ張られ、前のめりになりながら歩かされる。
てか、地味に力強すぎるんですけど!
「でね、結衣くんにお菓子を作ってくれたら、美味しいって言われたの!」
「へぇ…」
「渡すのとっても緊張したけど、嬉しかったなぁ〜」
「………」