ナイト!



「白零での生活なんて胡散臭いほど笑える環境でもなければ、帰って来れば仕事。一日のうちで自由にしていられるのはほんの1時間あればいいほどだろ。そんな生活続けてれば愛想笑いなんて勝手に身につくし、本気で笑えることなんて少なくなる」

「でも蓮くんや蘭ちゃんは違うでしょ?」

「俺は青嵐でそこそこ自由は確保できたし、蘭は勝手に遊び呆けてただろ」

「そっか!」

「だからお前ら、気を付けとけよ」



そう言って、彼は僕達を指差した。




「ーーお前らの笑い方一つで、簡単に感情を読み取れるんだから」




そんな怖いこと言われなら、苦笑しかできない。



でも本当なんだろうなって思うのは、彼らはそういう世界にいる人達だからだろう。




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