ナイト!
早速行動にでる俺たちは、二人ずつに別れて行動する。
俺はマサと一緒に一般教室のある南棟を回っていた。
「やっぱ、あいつに直接聞いた方がよくね?」
「一番に浮気を疑ったくせに、堂々と聞けるもんだな、おい」
「結衣なら答えてくれそうじゃね?」
「まあ、答えてくれるだろうけど。女と一緒にいるのによく聞く勇気あるな」
「女と一緒にいる前提かよ」
「赤崎ん時もそうだったろ」
そもそも、結衣を見つけることですら、割と難しいというのに。
理事長に似て神出鬼没すぎるのもやめてほしいくらいに、結衣を見つけるのは困難だ。
「あ、吹雪くーん!」
休み時間の廊下を歩けば、人気者である俺たちに声かけてくる人は少なくない。