ナイト!
***




順平達が凛ちゃんを連れてきた。



さすがにそれには俺もびっくり。




「吹雪くん、これお姉ちゃんから」

「あ、蘭チャンとこに忘れてたのかー!」

「お姉ちゃんがまた連絡してってよ」

「オッケー。ありがと、凛ちゃん」




昨日無くしたと思ってたお気に入りの指輪。

無くしても特に損はないのだけれど、蘭チャンがもってたのか。



「…………」



お前のせいかよ、と横からヒシヒシと伝わる視線。

マサ…ごめん。




「ねぇ、マサ。あたしに何か隠してるの?」



用が済んだから帰るかと思ったのに、凛ちゃんはマサを問いだした。


これはやばい。


だってマサが尋常じゃないくらい焦ってる。



これでよく暴走族の総長なんて務まるなってくらい、焦ってる。



< 454 / 574 >

この作品をシェア

pagetop