ナイト!
「浮気って…もしかして、あたしのこと?」
凛ちゃんとは違う、女の子の声。
結衣の後ろからヒョコッと顔を出した女の子。
あまりにも美人すぎて、声をなくす。
「浮気ってあたしの事ですか?」
そう言って不安げな顔でこっちを見つめる彼女は、マサの後輩が言ってた意味がわかった。
確かにこれは、やばい。
凛ちゃんを貶すとかそういう次元の問題ではなく、この世のものとは思えないくらいの美少女。
まるで女神様かのような、女の子。
結衣と並べば美男美女であることは、間違いない。
こんな女の子がいたら、絶対に学校中どこにいてもわかるだろう。
色んな女の子を見てきた俺ですら、ちょっとドキッとしてしまった。
ごめん、蘭チャン。