ナイト!
結衣のいとこ…。
「マジっすか…」
「本当です」
結衣のいとこ、南雲家の血筋となれば、この容姿にも納得できる。
容姿で納得ってのもあれだけど、南雲家の人間ですって言われたらしっくりくる。
「凛ちゃん…気づいてた?」
「最初はわからなかったけど途中から。とんでもなく美人って言ってたから、もしかしてと思って」
結衣と一緒にいて、とんでもなく美人、それだけでも分かりえるかもしれない。
「桃乃ちゃんだっけ?よく結衣の彼女に間違われない?」
「よくあります」
笑顔でサラッと答えるあたり、こういうのは何度も経験したんだろうな。
結衣もまた、彼女の彼氏と間違われてたに違いない。