ナイト!
ちょっと疑問になってたけど、その答えは遠慮もなく開いた扉にでわかった。
ナイトしかいないこの旧図書館に遠慮もなく入れるのなんて、理事長とこの人しかいない。
「なんで茅野が来るんだよっ!!」
茅野くん。
彼がここに来るってことは、生徒会の仕事以外にないからで。
でも今日そんなのあったっけ、いや、むしろ呼び出しにきたのか、なら電話で…。
なんて考えてたけれど、違った。
「桃乃」
茅野くんは、桃乃ちゃんを呼んだ。
「圭ちゃん、遅い」
そう言って桃乃ちゃんは、茅野くんに近づくと、茅野くんの腕に自分の腕を絡ませる。
茅野くんもそれを振り払うことなく、桃乃ちゃんにされるがまま。
嫌、という感じはしない。