ナイト!
ーーだけど、あたしは
「…あたしは権力にすがりつく人間は嫌い。何かに取り憑かれたように群がるし、媚びを売る。あなた達だって、群がって、一人ではなにもできないくせに」
あたしは汚い大人をたくさん見てきた。
権力にすがりつくだけの人間も見てきた。
あなた達が知らないであろう世界も、あたしは見てきた。
「へぇ、」
あたしの一言で静まり返った空間を、微笑みながら楽しんでいる人物。
「気に入った」
南雲くんは、そう言った。
「これからも、よろしく。生徒会長さん」
その微笑みは、
あたしの人生を大きく変えた。